忘れられない恋(前編) 




しょうへいが送る最後の失恋日記。





自分のわがままさを恥じるよ。

「信頼」なんて言葉は僕達の間では成り立たない。

僕が君をいつも裏切るから。

それでも君は僕を信じていてくれた。






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赤い靴。

君と初めて会った時の印象はこんなもんだった。







同じ学校に通っていた僕達は当たり前のように連絡を取り始める。

けど君にはなかなか連絡できなかった。




6時起き。

メシとか朝の準備。

学校まで自転車で1時間30分。

野球部での個人的な朝練。

学校で授業。

野球部での部活。

帰宅すると11時。

風呂とかメシ。

素振りをして、部活のためのノートを書く。

1時就寝。










毎日が決まりきった生活。

僕の大好きな野球に合わせた生活。

君が入れる時間なんてなかった。

僕は君がこの生活に入ってくるのを拒んだ。

君なんて僕に必要なかった。










それでも君は僕を信じていた。










3月14日。

僕は君にプレゼントを贈った。

「付き合ってくれ」

1言だったけど君は喜んでくれた。

たった1言だったけど、それからの生活が大きく変わった。












休みたい体とは別に君に会いたい僕の心。

君と会えるだけで全ての疲れがふっとんだ。

そう。

君は僕だけの天使。

君は僕だけの天国。

君は僕の生活に入ってきていた。

月に数える程しか一緒にいられなかった。

それでも僕には大切な時間だった。

わがままな時間。

君の予定なんて関係なかった。

僕が会いたいといえば君は僕のところに来てくれる。

これが当たり前だと思っていた。

自分のことだけしか考えていなかった。












そんな僕は君に突然別れを切り出した。

突然君を裏切った。

自分のためだけに。

野球に集中したかった。

野球をする時間を増やしたかった。

必死にならないと自分の3年間が、チームメイトの3年間が自分のせいで終わるの恐れた。









そんな自分勝手な言葉も君は受け止めてくれた。

君には何の罪もないのに僕のわがままを受け止めてくれた。

君は僕の野球帽子に

「believe yourself」

「never give up」

「take it easy」

と書いてくれた。

必勝祈願の手作りのお守りもくれた。












君がどんなにつらかっただろうか。

君が僕のことをどんなに好きでいてくれてたのか。

君が僕のことをどんなに考えていてくれていたのか。

君が僕にとってどんなに大切な人だったのか。

君がいない生活がどんなに寂しいのか。




全部後になって気づく。

全部君と別れてから気づく。

全部君が僕の目の前からいなくなってから気づく。




自分のバカさに厭きれる。














この続きはまた明日書きます。

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